一般的に中学受験の準備は小学4年生からの塾通いなどが必要だと言われていますが、都立中高一貫校の場合はそうではありません。6年生からの受験勉強を始めても間に合います。
理由は、試験科目の違い。
一般的な中学受験が、国語、算数、理科、社会と4科目なのに対し、都立中高一貫校は適性検査というものだけです。
正確には、適性検査に内申点も加味して、合否判定が行われますが、内申点が関係するのは一般的な中学入試でも同じです。
試験科目という点で見ると、都立中高一貫校は適性検査という科目別ではない総合的な問題だけのため、一般的な中学受験とは事情が異なります。
ただし、6年生からとなると1年しか残りの期間がないので、効率的な勉強法が必要です。
算数は出来る子と出来ない子の差が大きい科目ですので、中学受験の場合は、まず算数をしっかり勉強しないとと考えますが、都立中高一貫校の受験対策では事情が異なります。
都立中高一貫校の合否判定に占める割合は次の通りです。
都立中高一貫校の試験では算数という科目はありません。
適性検査の中の一部の問題が算数分野から出題されるというだけです。
中学受験向けの算数の勉強には時間がかかります。鶴亀算、旅人算などの特殊算と呼ばれる文章題だけでも数多くのパターンがあるからです。文章題だけではありません図形の問題もあります。
ところが、都立中学受験では、こうした中学受験算数向けの勉強に対する費用対効果が高くないのです。もちろん、まったく算数を勉強しなくて良いというわけではありません。
算数が苦手だとしてもなんとかなる。算数が苦手でもチャンスがあるのが都立中受験です。
6年生で残りの時間が少ないことを考えると、それよりも重視すべき勉強があります。
6年生からの都立中高一貫校受験対策で重視すべきなのは内申対策と記述対策です。
内申対策というのは小学校の成績を上げるということです。都立中高一貫校の場合、合否判定に占める内申点の割合は20%から30%あり、これは5年生と6年生のときの成績で決まります。
都立中高一貫校の試験は2月初旬なので、6年生のときの成績に3学期の成績は含まれません。1学期と2学期のみです。ここで周りに差をつける必要があります。
内申対策は小学校の成績を上げることですので、基本的には学校の授業をしっかり理解すること。これに自宅での復習などで応用問題を解けるようにすることが大事です。
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内申対策と同時に大事なのが記述問題対策です。
都立中高一貫校の適性検査では400字から600字程度の記述問題が出題されます。
記述力は身に付けるのには時間が掛かりますが、身に付けてしまえば当日の出来不出来の波が少ないものです。高得点が計算できる科目となります。
記述対策で重要なのは実践です。書いて、しっかり添削してもらうこと。
理屈だけでは成績が伸びないのが記述問題です。
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