
一般的に中学受験をする場合は小学校4年生から塾に通わせて準備すべきと言われています。また、4年生からでは標準なので、低学年のうちから準備をしないとほかの子と差がつかないと考え、低学年のうちから塾通いを始めている家庭もあります。
中学入試では小学校では習っていないことも試験範囲となるため、どうしてもこうした準備が必要になります。ただし、国語、算数、理科、社会と科目ごとの試験がある私立中学とはちがって、都立中の場合は事情が異なります。
都立中で行われる適性検査は、国語、算数といった科目ごとの試験ではなく総合的な試験です。
このため私立中学受験のような全科目への受験対策は不要です。
また、都立中の適性検査は知識量を問うような試験でもないので、覚えなければならないことがありすぎて、いまからでは間に合わない…という状況にもなりません。
こうした点から、小学校6年生から準備を始めても大丈夫です。ただし、基礎的な学力(小学校の授業が分かるレベル)がないのなら、もっと早くから準備をしなければなりません。
適性検査では、知識を問う問題よりも思考力、表現力を問う問題が大きなウェートを占めるので、こうした問題への対策を6年生のときに行う必要があります。
都立中の適性検査は2科目か3科目(学校により異なる)実施されますが、そのうちの1科目は国語の読解問題のような形式になっています。この問題で大きな回答を占めるのが最後の設問の記述回答です。400字前後の回答を求められ、配点は60点前後。ここが合否を大きく左右します。
最初に勉強すべきなのはココです。
こうした記述回答力は、より論理的に考えられるようになる6年生からになってからのほうが正しい形で身につきやすいものです。低学年からだと変に自分の形が出来てしまって、それがマイナスに働くことがあるからです。
ただし、試験直前に身につくものではありません。
6年生になったら記述対策勉強を始めることをオススメします。
記述問題対策で必要なのは、実際に書いて添削してもらうことです。
解説を聞いて分かっても、書けるようになるとは限りません。
添削に関しては、通信講座にノウハウ(定期的に書かせる仕組みも含め)があります。記述力はすぐに身につくわけではありません。都立中を受験するのであれば、早めのスタートをオススメします。赤ペン先生のノウハウが強み ⇒ 【進研ゼミ小学講座】
ただし、合格判定に用いられる学校の成績(いわゆる内申書)は、小学校5年生と6年生の時のものが採用されますので、学校の成績もおろそかにすることはできません。
そうした意味で、学校の成績が良くないようであれば、小学校5年生のときから都立中高一貫校の受験準備が必要になります。
適性検査の総合問題は算数、理科、社会から出題されます。このため対策としては各教科をまんべんなく勉強しておくことが必要です。特に塾では後回しになりがちな理科や社会が要注意!
下記スタディサプリ小学講座の動画授業を一通り確認しておくことをオススメします。