
都立中では、小石川中(文京区)、両国中(墨田区)、武蔵中(武蔵野市)が御三家と言われます。
令和4年度入試(2022年4月入学)で御三家の受検倍率を比較してみるとこうなります。
小石川中 | 両国中 | 武蔵中 | |
---|---|---|---|
男子倍率 | 4.06 | 4.63 | 2.99 |
女子倍率 | 4.24 | 4.51 | 2.90 |
御三家の中で受検倍率が最も高かったのは男女とも両国中で、男子4.63倍、女子4.51倍でした。
両国中は募集人数が前年度までの男女各60名から男女各80名に増えたことで、倍率は男子が6.47倍から4.63倍(2022年度)に、女子は6.93倍から4.51倍(同)に低下しています。それでも御三家の中では最も高かったというわけです。
都立中10校の中で比べると、御三家の倍率は必ずしも高くありません。
小石川中 | 両国中 | 武蔵中 | |
---|---|---|---|
男子倍率 | 4位 | 2位 | 10位 |
女子倍率 | 8位 | 6位 | 10位 |
令和4年度入試での倍率順位
御三家は偏差値が高い受験生も多く、倍率が低いからと言って合格しやすいわけではありません。むしろ少数精鋭による競争のため、合格へのハードルはきびしくなります。
令和5年度入試(2023年4月入学)の募集要項で適性検査と内申点の割合が発表されています。
小石川中 | 両国中 | 武蔵中 | |
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適性検査【1】 | 25% | 30% | 25% |
適性検査【2】 | 25% | 20% | 25% |
適性検査【3】 | 25% | 30% | 25% |
内申点 | 25% | 20% | 25% |
3校とも適性検査は【1】から【3】まで各45分で実施します。
合否判定に占める割合は微妙に異なり、小石川中と武蔵中は適性検査【1】から【3】と内申点(小学校の成績)を同じ割合(総合成績の4分の1ずつ)とします。
両国中は、内申点の割合が小石川中、武蔵中より低く20%となり、その分、適性検査の割合が高くなります。特に適性検査【1】と【3】が30%ずつと大きな割合を占めます。
都立御三家に合格するには、それぞれの学校にあった対策が必要です。
くわしくは下記の記事に記載しています。