都立両国中の倍率推移(2015-2024年)2024年度(令和6年度)入学生の両国中受検倍率は、男女とも前年度から低下しました。男子は4.66倍から4.44倍(2024年度)に、女子は4.64倍から3.94倍(同)になりました。両国中の倍率の高さは、都立中10校の中での男子は1番目、女子は7番目でした。両国中は2022年に募集人数が男女とも60名から80名に増えたこともあり、倍率が低下していたのですが、23年度はやや倍率を戻しました。ただし、募集人数が60名だったときよりは倍率は低くなっています。なお、両国中は男女で倍率にそれほど差がないのが特徴です(ほかの都立中は女子枠のほうが倍率が高い傾向にあります)。両国中の倍率推移(男子)年度募集人数受検人数受検倍率2012604437.38倍2013604447.40倍2014605028.37倍2015605018.35倍2016604848.07倍2017603676.12倍2018603495.82倍2019603906.50倍2020603786.30倍2021603886.47倍2022803704.63倍2023803734.66倍2024793514.44倍年度について…2024年度とは、2024年4月入学生の試験で、2023年度の小学校6年生が受検したものです。両国中の倍率推移(女子)年度募集人数受検人数受検倍率2012604417.35倍2013604988.30倍2014605459.08倍2015604978.28倍2016604878.12倍2017604156.92倍2018603876.45倍2019603936.55倍2020604337.22倍2021604166.93倍2022803614.51倍2023803714.64倍2024793113.94倍(データ出所:東京都教育委員会)女子枠は2014年度など9倍を超えたこともありましたが募集人数が80名になってからは5倍を下回っています。応募倍率と受検倍率の差(両国中過去5年)応募時点での倍率と実際に受検した人の倍率には差があります(応募しても受検当日に欠席、辞退する人がいるため)。両国中の場合は、この差は0.3倍前後となることが多いのですが、昨年度(2023年度)の女子枠は、その差が0.14倍と低くなりました。男子枠女子枠年応募受検差応募受検差20196.786.500.286.756.550.2020206.636.300.337.557.220.3320216.786.470.317.306.930.3720224.994.630.364.784.510.2720234.914.660.254.784.640.14倍率が公表されるのはいつ?応募倍率は例年、1月21日頃に東京都教育委員会のホームページで公表されるので、受験前にことしの傾向(倍率が高いのか低いのか)を知ることができます。実際の受検倍率は適性検査日(2月3日)に東京都教育委員会のホームページで「令和●年度東京都立中等教育学校及び東京都立中学校入学者決定受検状況(一般枠募集)」として公表されます。都立両国中の倍率順位と児童数の推移都立両国中の男女別倍率データと各年の小学校6年生の人数は次の通りです。小学6年生の人数は、両国中がある墨田区のデータなどを掲載しています。都立両国中の男子倍率と児童数推移入試年度倍率順位墨田区(人)区部(人)東京都(人)20185.82478129,17846,50820196.50186431,09348,84920206.30179631,86049,98320216.47185432,29250,38320224.63290932,63350,834赤字は前年から倍率がアップしたところ。順位は都立中10校の中での順番(高いほうから)。墨田区(人)は、受検対象となる墨田区の小学校6年生男子の人数(5月1日時点)。区部(人)は同23区内。東京都(人)は同東京都内。データ出所:東京都教育委員会ホームページの数値から集計両国中男子の倍率は、過去5年間で3回も都立中(男子枠)の中で最も高く倍率も6倍前後となっています。都立両国中の女子倍率と児童数推移入試年度倍率順位墨田区(人)区部(人)東京都(人)20186.45474827,41343,65820196.55480528,75945,59020207.22279329,58346,80620216.93179530,19547,23620224.51679830,37347,479赤字は前年から倍率がアップしたところ。順位は都立中10校の中での順番(高いほうから)。墨田区(人)は、受検対象となる墨田区の小学校6年生女子の人数(5月1日時点)。区部(人)は同23区内。東京都(人)は同東京都内。データ出所:東京都教育委員会ホームページの数値から集計両国中女子の倍率は、2020年まで上昇していましたが、2021年、2022年入試では2年連続で前年よりも低下しました。都立中各校の受検倍率(一般枠)男子枠は全体的には前年から低下しましたが、両国中は前年から上昇しました。女子枠は10校中6校が前年から上昇していて、両国中も4.51倍から4.64倍に上昇しました。男子女子学校名2023年2022年2023年2022年白鴎中3.40 4.00 4.96 5.98 両国中4.664.63 4.644.51 富士中3.21 3.213.71 4.15大泉中3.90 4.04 4.854.53 武蔵中2.98 2.99 2.69 2.90小石川中4.06 4.06 4.504.24 桜修館中4.253.98 5.865.65 南多摩中3.79 4.01 4.304.28 立川国際中3.14 4.354.17 5.42三鷹中4.84 5.496.255.94(東京都教育委員会ホームページ公表データより作成)赤字は前年より倍率が上がったところ。 男女枠がなかった場合の両国中推定倍率両国中入試では2024年度入試まで男女別枠で合否判定が行われていましたが、2025年度入試からは男女別定員が廃止されます。そこで、男女別定員がなかった場合の倍率がどの程度だったかを推計しました。年男女共通男子枠女子枠20127.377.387.3520137.857.408.3020148.738.379.0820158.328.358.2820168.098.078.1220176.526.126.9220186.135.826.4520196.536.506.5520206.766.307.2220216.706.476.9320224.574.634.5120234.654.664.6420244.194.443.94(男子受検者数+女子受検者数)÷(男子合格者数+女子合格者数)で計算しています。男女共通倍率で見ると両国中は2014年に8.73倍ありましたが、2024年には4.19倍と半分以下になりました。 2025年度入試での両国中倍率は…2025年度入試(2025年4月入学者)の応募倍率が東京都教育委員会から公表されました(2025.1.21)。両国中(一般枠)の応募倍率は3.80倍で昨年度の4.38倍から低下。応募人数が昨年度の700人から608人に大きく減少したことが影響しています。実際の受検倍率は応募者の中から当日欠席者が出るので、さらに低下します。
