
都立大泉中(練馬区)に合格するための勉強方法、塾家庭教師の選び方などを解説します。
都立中の入試は適性検査と呼ばれ、私立中の入試問題とは傾向が異なります。
大泉中に合格するには、出題傾向を踏まえた対策が必要です。
大泉中の合否判定は適性検査(筆記試験)と内申点(小学校の成績)の総合成績により行われます。適性検査と内申点の割合は下記のとおりとなります(令和5年度入試)。
適性検査【1】 | 200点 |
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適性検査【2】 | 200点 |
適性検査【3】 | 300点 |
内申点 | 300点 |
内申点は小学校5年生と6年生のときの成績(評定)から下記の方法で算出されます。
5年評定 | 6年評定 | |||||
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教科 | 3 | 2 | 1 | 3 | 2 | 1 |
国語 | 30 | 20 | 5 | 30 | 20 | 5 |
社会 | 30 | 20 | 5 | 30 | 20 | 5 |
算数 | 30 | 20 | 5 | 30 | 20 | 5 |
理科 | 30 | 20 | 5 | 30 | 20 | 5 |
音楽 | 30 | 20 | 5 | 30 | 20 | 5 |
図工 | 30 | 20 | 5 | 30 | 20 | 5 |
家庭 | 30 | 20 | 5 | 30 | 20 | 5 |
体育 | 30 | 20 | 5 | 30 | 20 | 5 |
外国語 | 30 | 20 | 5 | 30 | 20 | 5 |
合計 | 270 | 270 | ||||
満点 | 540 |
上記の方法で540点満点で計算した値を1.8で割り300点満点で換算した得点が合格判定で用いられます。
大泉中の合否判定では1000点満点中700点が適性検査(筆記試験)分です。都立中の中には1000点満点中800点分が適性検査の学校もあるので、大泉中は適性検査の割合が低く、内申点の割合が高い学校となっています。
大泉中の適性検査は【1】から【3】までにあり、各45分のテストです。このうち【1】は400字以上の記述回答を求められる読解問題で、【2】【3】は算数、理科、社会を含む総合問題です。
大泉中では適性検査【1】の読解問題(記述あり)の得点の総合成績に占める割合が20%となっています。この割合が30%となっている学校もあるので、大泉中では記述対策は他校志望者ほど必要ではありません。
令和5年度の適性検査【1】は、設問が(1)から(3)まであり、(1)は文章から該当箇所を抜き出すもの、(2)は指定の単語を使って説明する問題、(3)は400字以上450字以内での記述回答でした。配点は(1)が15点、(2)が25点、(3)が60点でした。
令和4年度の適性検査【1】では設問が(1)から(3)まであり、(1)と(2)は文字数の指定がない記述回答、(3)は400字以上450字以内での記述回答が求められました。配点は(1)が10点、(2)が30点、(3)が60点でした。
総合成績に占める読解問題(記述あり)の割合が低い分、大泉中は適性検査【2】【3】の総合問題の割合が高くなっています。この総合問題は私立中のように算数、社会、理科という科目ではなく、すべての科目の知識を活用して解く必要があります。
塾選びではこの点が重要。
都立中入試に対応した総合問題対策がメインとなっているか。
私立中受験とは対策が異なるので、授業も都立中にあわせたものでなければ意味がありません。
この点を確認するようにしてください。
ただし、総合問題対策といっても各科目(算数、社会、理科)の基礎力は絶対に必要です。
基礎力が身についていないと感じるのであれば、オンライン教材などを併用してみて下さい。
基礎力はオンライン教材。
実践的な適性検査の総合問題対策は塾と使い分けるのがベストな選択です。
内申点の割合が高い大泉中では、内申対策も必要です。
具体的には小学校の成績を上げることです。
小学校の成績は基礎力が身についていれば、上がるものです。塾で応用問題を解くテクニックばかりを身につけ基礎力がおろそかにならないように気をつけましょう。