都立立川国際中(立川市)に合格するための勉強方法、塾家庭教師の選び方などを解説します。都立中の入試は適性検査と呼ばれ、私立中の入試問題とは傾向が異なります。
このため立川国際中に合格するには、出題傾向を踏まえた対策が必要です。
立川国際中の合否判定は適性検査(筆記試験)と内申点(小学校の成績)の総合成績により行われます。適性検査と内申点の割合は下記のとおりとなります(令和5年度入試)。
適性検査【1】 | 適性検査【2】 | 内申点 |
---|---|---|
250点 | 500点 | 250点 |
内申点は小学校5年生と6年生のときの成績(評定)から下記の方法で算出されます。
教科 | 5年評定 | 6年評定 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
3 | 2 | 1 | 3 | 2 | 1 | |
国語 | 20 | 10 | 5 | 20 | 10 | 5 |
社会 | 20 | 10 | 5 | 20 | 10 | 5 |
算数 | 20 | 10 | 5 | 20 | 10 | 5 |
理科 | 20 | 10 | 5 | 20 | 10 | 5 |
音楽 | 20 | 10 | 5 | 20 | 10 | 5 |
図工 | 20 | 10 | 5 | 20 | 10 | 5 |
家庭 | 20 | 10 | 5 | 20 | 10 | 5 |
体育 | 20 | 10 | 5 | 20 | 10 | 5 |
外国語 | 20 | 10 | 5 | 20 | 10 | 5 |
合計 | 180 | 180 | ||||
満点 | 360 |
合否判定の際は、上記の360点満点で算出したものを250点満点に換算して行います。
立川国際中の合否判定では、1000点満点中半分の500点が適性検査【2】に割り当てられています。他の都立中では、適性検査を【1】から【3】まで実施するところも多く、ひとつの適性検査が総合成績の半分を占めるのは立川国際中の特徴です。
このため立川国際中の受検対策では何よりも適性検査【2】に向けた勉強をすることが必要です。
立川国際中の適性検査【1】は都立中共同作成問題ではなく、立川国際中独自作成問題となっています。令和4年度の適性検査【1】では、設問が(1)から(3)まであり、(1)は35字以上45字以内、(2)は70字以上80字以内、(3)は360字以上400字以内での記述回答を求められました。(3)は他の都立中では400字以上となっているところが多いのですが、立川国際中は比較的少ない文字数となっています。
立川国際中の適性検査【2】は総合問題と呼ばれるものです。
これは私立中のような国語、社会、算数、理科といった科目別の試験ではなく、すべての科目の知識を使って解く問題形式となっています(なお、適性検査【1】は国語の問題)。
塾選びではこの点が重要です。都立中入試に対応した総合問題対策を授業で行っている塾でないと立川国際中受検には役立ちません。
ただし、総合問題対策といっても各科目(算数、社会、理科)の基礎力は絶対に必要です。
基礎力が身についていないと感じるのであれば、オンライン教材などを併用してみて下さい。
基礎力はオンライン教材。
実践的な適性検査の総合問題対策は塾と使い分けるのがベストな選択です。