都立中を受験するなら知っておきたいこと

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都立中高一貫校の受検対策で必要なこと

都立中高一貫校合格

都立中高一貫校の入学試験は、私立中学などで行われている科目別の入学試験とは異なり適性検査という独自の試験が行われます。

 

このため私立中学受験とは別の対策が必要です。

 

適性検査は中学校により2種類から3種類を受けなければなりませんが、いずれも特定の科目の試験ではなく総合力を試されるような内容です。

 

学んだ知識を活かして、いかに課題を解決するのかが問われます。普段から机上の勉強だけではない視点を持っておくことが役に立ちます。

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令和6年度入試情報

令和6年度入試(2024年4月入学生)の一般枠応募倍率が発表されました。
前年から上昇したのは富士中の男子枠と立川国際中の女子枠のみです。

 

男子枠の応募倍率(令和6年度〜令和2年度)

R6 R5 R4 R3 R2
両国中 4.61 4.91 4.99 6.78 6.63
桜修館中 3.60 4.46 4.18 5.16 4.86
富士中 3.40 3.35 3.28 2.99 5.17
大泉中 3.65 4.04 4.31 5.60 5.10
南多摩中 3.54 3.85 4.14 4.68 5.00
立川国際中 2.61 2.66 4.60 4.15 3.88
武蔵中 2.58 3.08 3.11 3.66 4.00
三鷹中 4.24 5.05 5.69 5.55 5.70

女子枠の応募倍率(令和6年度〜令和2年度)

R6 R5 R4 R3 R2
両国中 4.14 4.78 4.78 7.30 7.55
桜修館中 5.21 6.34 6.16 7.15 7.10
富士中 3.68 3.83 4.35 3.50 5.30
大泉中 4.69 5.14 4.89 6.28 6.75
南多摩中 3.91 4.43 4.35 5.45 5.79
立川国際中 4.00 3.51 5.58 5.08 6.20
武蔵中 2.69 2.81 3.08 2.75 4.53
三鷹中 5.38 6.50 6.11 5.71 6.08

男女枠の応募倍率(令和6年度〜令和2年度)

R6 R5 R4 R3 R2
小石川中 4.41 4.81 4.59 5.11

5.69

白鴎中 4.20 4.55 5.43 6.02

6.89

小石川中と白鴎中は推薦枠の合格人数により男女の募集人数が変わるため男女計での倍率としています。

 

応募倍率と受検倍率の差

応募時点での倍率と実際に受検した人の倍率には差があります(応募しても受検当日に欠席、辞退する人がいるため)。

 

都立中各校の倍率推移などは下記のページに掲載しています

 

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都立中高一貫校だけ受験する場合の勉強法
大学入試の実績が高いことや授業料の面から都立中高一貫校の人気が上がっています。このため、私立中学受験は入学後の学費などを考えてあきらめている人の中には、都立中高一貫校だけ受験(受検)するということが増えてきています。

 

都立がダメだった場合は、地元の公立中学校に進んで、高校受験に備えるというもの。この方法だと、家計にとってメリットがあるだけでなく、子どもたちにとってもメリットがあります。
つづきは下記からご覧ください。

 

都立中入試での適性検査、内申点の割合

都立中の合格判定は、筆記試験となる適性検査と小学校の成績による内申点で行われます。適性検査と内申点の割合がどのぐらいかは学校により異なり、令和4年度入試では下記の通りでした(令和5年度入試も同じ)。

 

都立中入試での内申点の割合

 

各校ごとの詳しい情報はコチラ


都立中2023年度入試の倍率

2023年2月3日に行われた都立中一般枠の倍率は、男子では両国中桜修館中が前年よりも倍率が上昇女子では両国中大泉中小石川中桜修館中南多摩中三鷹中の6校が前年よりも倍率が上昇しました。

 

2023年の受検倍率も掲載↓

東京都立中高一貫校は全部で10校

本サイトでは都立中高一貫校を目指す人のための情報を掲載しています。

 

東京都の公立中高一貫校は2005年に白鴎高等学校附属中が開校したのが最初で、現時点(2023年)で全部で10校(千代田区立の九段中を除く)です。

 

2011年に第一期生が高校を卒業し、都立の中高一貫校からも現役での東大合格者が出るなど人気になっています。

 

中高一貫校のメリット

都立に限らず私立も含めた中高一貫校のメリットには、

  • 中高6年間で計画的かつ継続的な指導を受けられる
  • 高校入試の影響を受けずに充実した学生生活(部活など)を過ごせる
  • 授業が高校入試で中断されないので、やる気があり力量のある優秀な教師が集まりやすい

などがあります。

 

併設型中学と中等教育学校の違い

都立の中高一貫校は大きく2種類に分かれます。併設型中学と中等教育学校です。

 

併設型中学とは、高校の付属中学のことで、都立中高一貫校では下記が併設型になります。

  • 白鴎高等学校附属中(台東区、最寄駅:新御徒町、田原町、蔵前、御徒町)
  • 両国高等学校附属中(墨田区、最寄駅:錦糸町、住吉、菊川)
  • 富士高等学校附属中(中野区、最寄駅:中野富士見町、新中野)
  • 大泉高等学校附属中(練馬区、最寄駅:大泉学園)
  • 武蔵高等学校附属中(武蔵野市、最寄駅:武蔵境、田無、ひばりヶ丘)

 

中等教育校とは、高校と一体化した6年間のカリキュラムとなる下記の学校です。

  • 小石川中等教育校(文京区、最寄駅:千石、巣鴨、駒込)
  • 桜修館中等教育校(目黒区、最寄駅:都立大学)
  • 南多摩中等教育校(八王子市、最寄駅:八王子、京王八王子)
  • 立川国際中等教育校(立川市、最寄駅:立川、立川北)
  • 三鷹中等教育校(三鷹市、最寄駅:三鷹、吉祥寺、調布、仙川)

 

都立中高一貫の入学者選抜には「適性検査」が行われる

いわゆる入学試験は各中学ごとに行われます。私立中学の入試では、国語、算数、社会、理科といった科目別の試験が行われますが、都立中高一貫校では適性検査というものが行われます。

 

このため都立中高一貫校の場合は、試験を受ける「受験」ではなく、適性検査を受けるという意味で「受検」という漢字を用いています。

 

合格者の判定は、この適性検査の結果小学校での成績(5年と6年のときの成績)をもとに判定されます。

 

都立中の倍率はどのぐらい?

2023年の都立中(一般枠)の受検倍率は、男子枠2.98〜4.84倍女子枠2.69〜6.25倍でした。学校により倍率に差がありますが、長期的には以前よりも低下傾向にあります。

 

都立中高一貫校の一般枠受検倍率(最新)

男子 女子
学校名 2023年 2022年 2023年 2022年
白鴎中 3.40 4.00 4.96 5.98
両国中 4.66 4.63 4.64 4.51
富士中 3.21 3.21 3.71 4.15
大泉中 3.90 4.04 4.85 4.53
武蔵中 2.98 2.99 2.69 2.90
小石川中 4.06 4.06 4.50 4.24
桜修館中 4.25 3.98 5.86 5.65
南多摩中 3.79 4.01 4.30 4.28
立川国際中 3.14 4.35 4.17 5.42
三鷹中 4.84 5.49 6.25 5.94

(東京都教育委員会ホームページ公表データより作成)

赤字は前年より倍率が上がったところ。

前年より倍率が上がったのは、男子枠では両国中と桜修館中。女子枠では両国中、大泉中、小石川中、桜修館中、南多摩中、三鷹中でした。

 

受検資格は東京都に住んでいること

都立中高一貫校への入学資格は、

  • 都内に住んでいて、入学後も都内から通学するもの
  • 入学日までに保護者とともに都内に転入するもの

の2つ。神奈川県など他県から通学するいわゆる越県入学は認めていません。

都立中に合格するには?

都立中に合格するには各校ごとの出題傾向にあった勉強をすることが大切です。学校別にまとめていますので参考にしてみて下さい。