都立中入試のしくみ

都立中入試のしくみ

適性検査と内申点で合格判定が行われる

都立中の入試では、適性検査の成績と内申点による総合成績で合格判定が行われます。

適性検査とは、筆記試験のことですが私立中のように国語、算数、社会、理科と科目別に試験が行われるのではありません。適性検査1、適性検査2といった形式で総合問題が出題されます。

内申点とは、小学校5年生と6年生のときの学校の成績(通知表の評価)を点数化したものです。点数化する方法は受験する中学校により異なります。

 

適性検査と内申点の割合は学校により異なる

この適性検査と内申点の割合は学校により異なります。
そこで、令和5年度入試での都立中各校の割合を一覧にしました。

受検する人は各校の傾向にあわせて対策をしてください。

 

都立中合格判定に占める適性検査・内申点割合(令和5年度入試)

令和4年度からの変更はありませんでした。

内申割合 適性検査割合 (記述系問題) (総合問題)
白鴎中 20% 80% 30% 50%
両国中 20% 80% 30% 50%
富士中 30% 70% 20% 50%
大泉中 30% 70% 20% 50%
武蔵中 25% 75% 25% 50%
小石川中 25% 75% 25% 50%
桜修館中 30% 70% 20% 50%
南多摩中 20% 80% 27% 53%
立川国際中 25% 75% 25% 50%
三鷹中 20% 80% 30% 50%

南多摩中は適性検査を【1】と【2】の2つ実施し、記述系問題割合となっている【1】は100点満点で採点。総合問題となっている【2】は得点を2倍して200点満点で採点。合計300点満点分を内申点も含めた総合成績(1000点満点)では800点分とするため、割合が27%と53%のように半端な数値になっています。

 

合格判定に占める内申点の割合が高い都立中

富士中大泉中桜修館中は総合成績に占める内申点の割合が30%で都立中10校の中では最も高い学校となっています。この割合が最も低いのは、白鴎中、両国中、三鷹中、南多摩中の20%です。

 

合格判定に占める記述系問題の割合が高い都立中

記述系問題とは適性検査【1】のことで、各校とも400字前後の記述問題がメインとなっている読解問題です。この割合が最も高いのは、白鴎中両国中三鷹中総合成績の30%を占めています。この三校の受検を希望するのであれば、記述対策が重要になります。

 

合格判定に占める総合問題の割合が高い都立中

総合問題とは算数、理科、社会などの知識を使って解く総合的な問題です。この割合が最も高いのは南多摩中53%です。南多摩中は総合問題となっている適性検査【2】が合否を分けるといっても過言ではありません。