武蔵中(都立中高一貫校)の平成27年適性検査問題分析
平成27年の武蔵中(都立中高一貫校)適性検査実施概要
都立中高一貫校の入学者選抜は各校とも共通していて調査書(小学校での成績)と適性検査の合計点で行われます。ただし、調査書と適性検査の割合が学校により異なります。
武蔵中の場合は、適性検査が3種類あり、それぞれ400点満点。調査書も400点満点で合計1200点満点となっています。割合でいうと、適性検査が75%、調査書が25%です。
適性検査3種類の中身は次のようになっています。
- 適性検査(1)45分…すべて共同作成問題。
- 適性検査(2)45分…大問2題が共同作成問題。1題が独自問題。
- 適性検査(3)45分…すべて独自問題。
共同作成問題というのは都立中高一貫校共同の問題ということです。
武蔵中の適性検査【1】問題(平成27年入試)
- 国語の読解問題形式
- 2つの文章を読んで、合計3問の設問に答える
- 3問とも記述で回答
- 400字から440字以内での記述問題もあり
- 出典は「理科系の作文技術」(木下是雄)と「メッセージのメッセージ」(養老孟司)
適性問題【1】は国語の読解問題でした。
合計で2つの文章を読んで、3つの設問に答えるというもの。
いずれの設問も記述式での解答が求められ、「15字以上20字以内」「30字以上40字以内」「400字以上440字以内」と指定されています。
特に最後の問題は「自分の考えを三段落構成にまとめ」といった条件もあるので、しっかりした記述力と文章構成力が求められる内容になっています。
武蔵中の適性検査【2】問題(平成27年入試)
- 文章や資料を読み取って問題に答えるもの
- 社会や理科に近い問題
- 記述で答える問題が中心
適性問題【2】は会話文やグラフなどの資料を読んで問題に答えるもの。
科目では社会や理科に近い問題形式となっています。
ただし、選択肢や記号で答えるような問題ではなく、「説明しない」といった記述形式で答える問題が中心となっています。
単に知識を覚えているだけのテストではなく、資料などから分かることを自分の言葉で説明する能力が試される試験になっています。
武蔵中の適性検査【3】問題(平成27年入試)
- 算数の文章題に近いもの
- パズル的な発想を求められる問題もあり
- 説明を求められる問題あり
適性問題【3】は算数に近い問題になっています。ただし、単純な計算問題ではなく、会話文などの文章を読んで算数の問題に答えるというもの。
単なる計算の答えや解き方だけでなく、理由の説明を求められる問題もあるので、ここでも記述力が必要とされます。
適性検査【1】【2】にも共通することですが、武蔵中の場合は記述力をつけておくことが受験(受検)対策では必要と言えます。
記述対策で大切なのは適切な添削です。自分で問題を解いているだけでは、改善点がわからないですし、塾の先生でも指導に慣れていないことがあります。
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