白鴎中の適性検査サンプル問題分析(平成27年)
白鴎高等学校附属中学校(東京都立中高一貫校)のホームページに公開されている平成27年度入学者向けの適性検査サンプル問題を分析してみました。
サンプル問題はは適性検査(1)(2)とも2パターンずつ公開されています。
適性検査(1)が科目でいうと国語、(2)が総合問題という構成です。
適性検査(1)対策には記述力が必須
国語の読解問題に近い適性検査(1)は「400字程度で書きなさい」といったように、解答には記述力が求められます。
サンプル問題は2パターン(例1と例2)が公開されていますが、問題構成はどちらも同じ。
- 問題(1)で筆者の考えを100字程度でまとめる
- 問題(2)で自分の考えについて400字〜600字でまとめる
- 記述には一定の制限(特定の字を使うなど)がある
という構成になっています。
提示されている文章は下記の3つ。
- 三田紀房「個性を捨てろ!型にはまれ!」
- 斎藤孝「身体感覚を取り戻す」
- 池内了「科学の考え方・学び方」
小説・物語はなくいずれも評論文となっています。
適性検査(2)対策のカギは制限時間
総合問題にあたる適性検査(2)の問題構成は大問が3問。
3問それぞれ、算数、社会、理科の問題となっています。
- パズルに近い問題、数字根に関するもの(算数)
- 統計データ(家計のお金の使い方)の見方について、江戸の水道について(社会)
- 魚と卵の数について表から読み取れること、フロンガスなど環境問題について(理科)
基本的に会話文と資料を読んで問題に答える形式になっています。
このため覚えていることを問うのではなく、その場で考えさせることが狙いのようです。
数字根についても会話文で説明があるので、知らなくても解けます。
どの問題もそれほど難しくありませんが、会話文と資料がかなりの量あります。このためここを読み込むのに時間が掛かっていると、制限時間内に解答できないことになります。
資料から適切な部分を読み取る訓練などが適性検査(2)対策では必要になります。