中学受験勉強を続けていると成績が伸びない時期が必ず訪れます。
スランプ状態なのか勉強法があっていないのか?親として冷静に見極めなければなりません。
中学受験業界では割と知られている話ですが、中学受験生のスランプは3種類あります。
ただし、そのうち2つはホントの意味でのスランプではありません。
3つのスランプとその対処法を解説します。
中学受験が近づくにつれ増えてくるのが「思い込みスランプ」。
その名の通り、ホントはスランプではないのに、スランプだと思い込んでしまうものです。
いままでは80点台、90点台だったのに、70点すら取れない。
いかにもスランプっぽいですが、そうとは限りません。
単純に問題の難易度が上がっているだけの場合がほとんどです。
中学受験勉強の最初のうちは基礎、基本問題が主流なので、80点、90点取れることはめずらしくありません。ところが受験が近づくにつれ、模試でも応用問題、実践問題が増えてきます。
となると、点数が下がるのがあたりまえ。
中学受験では満点は必要ありません。合格点を取ればOKです。
合格点が50点台というところも少なくありません。
点数だけに惑わされてスランプだと思い込まないようにしましょう。
中学受験間際になってきて多いのが「言い訳スランプ」。
これは受験生本人が「スランプだ」と言い出すことから始まります。
成績は悪くなくても、そう言いだす受験生がいるのです。
「正解だったのはたまたま」とかいって、スランプだと言い張るのです。
なぜ、そのようなことを言い出すのかというと、失敗してしまったときの言い訳を準備しているため。人生で初めての受験となる人も多く、失敗したらどうしようという思いから出るのです。
失敗しても「スランプだったから仕方ない」と思えるようにすることで、子どもなりに心の安定を図っているのです。
こうしたときに、強く否定するのは良くありません。
かといってスランプを肯定するのもダメ。
「いままで一生懸命、勉強してきたんだから大丈夫」と安心させてやさしく見守ることが、このスランプには効果的です。
「思い込みスランプ」でも「言い訳スランプ」でもないのが本物のスランプ。
これは次のレベルに行くためには、必要なものです。
本人が乗り越えるしかありません。
もちろん、周りのサポートも必要ですが、最後は本人の頑張り。
周りはその頑張りを引き出すためのサポートに徹するしかありません。
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