都立中高一貫校向け夏期講習の選び方
都立中学を目指す人にとっても私立中学を目指している人にとっても夏休みの勉強は重要です。学校が休みになり、自由になる時間が増えるだけに、ここで一気に差がつくことが多いからです。
苦手科目を一気に復習し直したり、得意科目を作ることが出来るのが夏休みのあいだです。
そうした人向けの夏期講習もたくさんあります。
特に都立中高一貫校を目指している受験生は適性検査対策を始めなければなりません。
私立中学の入学試験とはタイプが異なるのが適性検査です。
夏期講習の中にも都立中高一貫校向けの講座がありますが、選ぶときに注意しなければならないことがあります。ポイントをまとめたので申込前にチェックしておいてください。
公立中高一貫校向け夏期講習の落とし穴
夏期講習の中には公立中高一貫校向け対策講座というものがあります。
都立中高一貫校ももちろん公立中高一貫校なので対象になっているのですが、都立中高一貫校専門ではないことに注意しなければなりません。
関東でいえば、神奈川県や埼玉県、千葉県にも公立中高一貫校はあります。そうした学校も含めての公立中高一貫校向け対策講座です。
同じ公立中高一貫校でも東京都と他の県では適性検査の傾向が異なります。
ということは最大公約数的な講座の内容になりかねません。
公立中高一貫校向けではなく、都立中高一貫校の適性検査対策に特化した夏期講座になっているかを申込前に必ずチェックしてください。
都立中高一貫校対策なら記述対策を優先
都立中高一貫校の適性検査は中学校によって問題が異なる部分もありますが、共通している傾向もあります。それは、適性検査のうちひとつは「作文」に近い記述問題だということです。
学校により適性検査(1)だったり(2)だったりしますが、おおむね400字程度の記述問題が必ずあります。優先すべき勉強はこの記述対策です。
記述対策を優先すべき理由
記述力をつけるにはある程度、時間が掛かります。
覚えさえすれば得点が取れるようになる問題とは違います。
また、記述力は一度、身につければ得点を計算できるようになります。
試験当日まで覚えてなければならないという心配は無用です。
このため先に記述力をつけて得点源を持っておくことが受験勉強としては効率的です。夏期講座を選ぶときは、この記述対策の授業があるのかをチェックするようにしてください。