都立中高一貫校の適性検査と内申点の割合を比較
都立中高一貫校の一般枠での合格判定は入学試験に相当する適性検査の結果と内申点で行われます。ただし、受検する学校により適性検査の点数と内申点の割合が異なります。
一覧形式でまとめましたので、参考にしてみてください。
適性検査の実施内容(平成28年入試)
適性検査の科目も学校により2科目のところと、3科目のところがあります。また、都立中高一貫校共通の問題を出題するところと学校独自の問題を作成する学校に分かれます。
学校名 | 適性検査(1) | 適性検査(2) | 適性検査(3) |
---|---|---|---|
白鴎中 | 独自 | 共通 | (実施せず) |
両国中 | 独自 | 共通 | 独自(30分) |
富士中 | 共通 | 共通 | 独自(30分) |
大泉中 | 共通 | 共通 | 独自 |
武蔵中 | 共通 | 一部独自 | 独自 |
小石川中 | 共通 | 一部独自 | 独自 |
桜修館中 | 独自 | 一部独自 | (実施せず) |
南多摩中 | 独自 | 共通 | (実施せず) |
立川国際中 | 独自 | 共通 | (実施せず) |
三鷹中 | 独自 | 一部独自 | (実施せず) |
- 試験時間が記載していないところは45分
- 共通は都立中高一貫校共通問題
- 独自は学校独自作成の問題
いずれの学校も適性検査は午前中で終了しますので、3科目あり、いずれも45分の学校(大泉中、武蔵中、小石川中)は集中力の維持も必要となります。
適性検査(1)は国語の読解問題に近いものが出題されます。
適性検査(2)(3)は総合問題と呼ばれるもので、算数、理科、社会の知識を活用して解く問題となっています。この総合問題が私立中入試と異なる最大のポイントです。
適性検査と内申点の割合(平成28年入試)
適性検査の得点と内申点(小学校の成績)の割合は下記のとおりとなっています。
学校名 | 適性1 | 適性2 | 適性3 | 適性計 | 内申点 | トータル | 適性割合 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
白鴎中 | 300 | 400 | --- | 700 | 300 | 1000 | 70% |
両国中 | 300 | 200 | 300 | 800 | 200 | 1000 | 80% |
富士中 | 200 | 400 | 200 | 800 | 200 | 1000 | 80% |
大泉中 | 200 | 300 | 300 | 800 | 200 | 1000 | 80% |
武蔵中 | 400 | 400 | 400 | 1200 | 400 | 1600 | 75% |
小石川中 | 200 | 200 | 200 | 600 | 200 | 800 | 75% |
桜修館中 | 200 | 500 | --- | 700 | 300 | 1000 | 70% |
南多摩中 | 266 | 533 | --- | 800 | 200 | 1000 | 80% |
立川国際中 | 300 | 500 | --- | 800 | 200 | 1000 | 80% |
三鷹中 | 300 | 500 | --- | 800 | 200 | 1000 | 80% |
- 適性割合は総合点に占める適性検査の得点の割合
- 内申点はいずれの学校も小学校5年、6年の成績を採用
こうしてみると総合成績に占める適性検査の割合は学校により70%から80%まで差があります。この割合が高いほうが適性検査の成績が合否に大きく影響します。
反対に内申点による影響が大きいのは適性検査の割合が低い白鴎中と桜修館中になります。